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CRF250Lは本当に人気がない?買って後悔しないためのリアルな評価

<爆バイ・イメージ図>

ホンダのデュアルパーパスバイク「CRF250L」は、軽快な車体と長いメンテナンス間隔で定評があります。2025年には新色のスウィフトグレーとエクストリームレッド、ラジエーターシュラウドの形状変更、スイッチ式ABSやLEDヘッドライトといった小幅な改良が施されました。それでもなお「人気がない」「ダサい」といった声が根強く、価格の高さやデザインの地味さ、燃費・乗り心地への不満がその主な原因とされています。本記事では、CRF250Lがなぜこうした評価を受けるのかを多角的に検証し、2025年モデルの現状やライダーの生の声から、同モデルの価値を再評価します。

CRF250Lは本当に「人気ない」のか? 欠点・利点・競合を徹底分析

 人気が低いと言われる理由

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CRF250Lが「人気がない」と言われる最大の理由は、価格と装備のバランスにあります。

ホンダ公式の2020年モデル希望小売価格は約56〜59万円でしたが、装備はシンプルでABS非搭載モデルも多く、同価格帯のライバルと比べて“割高感”が指摘されてきました。

さらに、2025年モデルでは新色の追加やLED化、スイッチ式ABS採用などの改良が施された一方で、実売価格は65〜70万円前後に上昇しています【参考:ホンダ公式】。

そのため、「性能に不満はないが価格に見合わない」と感じる層が一定数いるのです。

また、デザインの地味さや野暮ったさも人気低迷の要因です。特に、「テールランプ周りが大きくダサい」「全体的に優等生的で個性に欠ける」といった声が根強くあります。モトクロッサーのようなシャープなスタイルを期待するユーザーからは、リアフェンダー周りの処理が野暮ったく、フェンダーレスキットへの交換が必須とされるなど、スタイリングに対する不満がライバル車と比較して目立ちます【参考:Webike】。

また、シート高の高さも人気低迷の要因といわれます。

CRF250Lのシート高は881mmとかなり高く、小柄なライダーには足つきが厳しく感じられます。

信号待ちでの不安定感や、取り回し時の負担を理由に敬遠する声も多く、通勤や街乗りで使いたいライダーにとっては少々ハードルの高いバイクです。

口コミサイトでは「つま先立ちになる」「停車時に怖い」といったリアルな意見も見られます。【参考:価格.com

さらに、燃料タンクの容量が小さい(7.8L)ことから、航続距離が200km前後と短く、長距離ツーリング派には不向きです。

単気筒エンジンの特性上、低速トルクは豊かでも高速走行では力不足を感じやすく、追い越し加速に余裕がない点もマイナス要素です。

こうした「価格」「足つき」「航続距離」「高速域での非力さ」の4つが重なり、SNSや口コミでは「人気がない」「扱いづらい」といった印象を持たれがちです。

 

それでも選ばれる理由と支持層

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一方で、CRF250Lには根強いファンが存在します。

理由の一つは、ホンダ製エンジンの信頼性とメンテナンス性の高さです。

PGM-FI(電子燃料噴射)を採用した249cc単気筒エンジンは安定したトルクを発揮し、街乗りや林道走行など幅広いシーンで扱いやすい特性を持ちます。

「壊れにくい」「メンテナンスが簡単」「維持費が安い」というホンダらしい安心感は、初心者からベテランまで共通の評価です。

さらに、街乗りとオフロードを両立できる万能性がCRF250L最大の魅力です。

軽量な車体と高い地上高により、悪路や段差でも安定した走行が可能。

柔らかめのサスペンションは通勤などの日常使いでも快適で、林道に行けば十分な走破性を発揮します。

「1台で通勤もツーリングも楽しめる」――このバランスの良さが多くのオーナーを惹きつけています。

ユーザーレビューでも「林道も街乗りも万能」「疲れにくい」との声が多く、実用性の高さが評価されています。【参考:価格.com

また、カスタムパーツの豊富さも人気を支える大きな理由です。

ローシートやローダウンリンクを組み合わせて足つきを改善する人、軽量マフラーに交換して出力特性を調整する人など、自分好みに仕上げる楽しさがあります。

特にホンダ純正アクセサリーの品質が高く、バイクブロスやナップスといった国内ショップでもパーツ入手が容易なため、初心者でも安心してカスタマイズが可能です。【参考:バイクブロス

CRF250Lの購入者層は、「平日通勤×週末林道」のアクティブ層や、「壊れにくく長く乗れる車両」を求めるミドル世代が中心。

中には「セロー250がなくなった今、これが実質的な後継」と位置づけて選ぶ人も多く、日本市場における“万能派バイク”として再評価されています。【参考:グーバイク

 

 競合車との比較(KLX230、CRF250 Rally、セロー250)

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CRF250Lの立ち位置を理解するうえで、ライバル車との比較は欠かせません。

まず、カワサキのKLX230は排気量233cc・車重132kgと軽量で、軽快なハンドリングが持ち味です。

一方で、シート高は885mmとCRF250Lよりもさらに高く、サスペンションが硬めのため街乗りには不向きとの声もあります。

「林道メインで遊ぶならKLX230、街乗りもするならCRF250L」と住み分けが進んでいます。【参考:カワサキ公式

次に、同じホンダのCRF250 Rally

燃料タンク容量が12.8Lに拡大され、フロントカウルやウインドスクリーンを装備することで長距離ツーリング性能が大幅に向上しています。

車重は約152kgと重くなりますが、高速道路での安定感はL型よりも圧倒的。

「林道+ロングツーリング」を両立したい人にはRallyが最適といえるでしょう。

そして、根強い人気を誇ったヤマハ・セロー250

低重心設計と豊かな低速トルクにより、オフロード初心者からベテランまで支持されていました。

しかし2020年に生産終了し、現在は中古価格が高騰中。

現行で“セロー的な万能性”を求めるライダーにとって、CRF250Lが実質的な代替車種となっています。

総合的に見れば、CRF250LはKLX230よりも快適性が高く、Rallyよりも軽く扱いやすい。

まさに「街乗り・林道・ツーリングのバランス型オールラウンダー」として、現在の250ccクラスにおいて唯一無二の存在といえるでしょう。

車種名 メーカー 価格帯(新車) 車重 シート高 燃料タンク 特徴・強み 向いているライダー
CRF250L ホンダ 約65〜70万円 約144kg 881mm 7.8L 街乗りと林道を両立できる万能型。信頼性が高く、扱いやすい。 通勤+林道のバランス重視派/初心者〜中級者
KLX230 カワサキ 約56〜60万円 約132kg 885mm 7.5L 軽量でオフロード性能が高い。操作性重視。 林道中心に走りたい軽快派ライダー
CRF250 Rally ホンダ 約75〜80万円 約152kg 885mm 12.8L 高速巡航も得意。防風性・航続距離が優れる。 長距離ツーリング派/冒険志向のライダー
セロー250(生産終了) ヤマハ ―(中古市場40〜70万円) 約133kg 830mm 9.3L 低重心で扱いやすい。信頼性とオフロード性能に定評。 小柄なライダー/オフロード初心者

実走レビュー:良い点と悪い点、改善策 — 市街地から林道まで試した感想

CRF250Lは、通勤や街乗りの快適さと、休日の林道走行の楽しさを両立した万能バイクです。

軽量な車体と高い信頼性で初心者にも扱いやすく、一方で高速走行や足つき性には課題も残ります。

それでもローダウンやシート交換などで改善できる点が多く、自分に合わせて育てられるのが魅力。

「街もオフも1台で楽しみたい」ライダーにとって理想的な選択肢といえるでしょう。

軽量さと扱いやすさが光るシーン

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CRF250Lは、街乗りから林道ツーリングまで快適にこなす万能型デュアルパーパスバイクとして高く評価されています。

その最大の魅力は、軽量な車体と優れたバランス性能にあります。車重約144kgという軽さは250ccクラスの中でも扱いやすく、狭い住宅街でのUターンや押し歩きもスムーズ。

取り回しの良さは女性ライダーや初心者にも支持される理由のひとつです。

クラッチの切れが軽く、発進や停車の操作も自然。低速でもトルクがしっかり出るため、信号の多い市街地でもギクシャクせずに走行できます。

柔らかめに設定されたサスペンションは、段差や荒れた舗装を穏やかに吸収し、長時間の走行でも体への負担を抑えてくれます。

また、ハンドル位置とシートのバランスが良く、上半身の姿勢が起きているため視認性が高く、渋滞時でも安心感があります。

さらに、林道では高い地上高が生き、岩場や轍でもエンジン下をヒットさせる心配が少なく、安定したトラクションを発揮します。

エンジン特性は低中速重視で粘り強く、初めてオフロードを走るライダーでも安心してトライできます。

信頼性の高さや整備性の良さもホンダらしく、基本メンテナンスを怠らなければ長く乗り続けられる耐久性を誇ります。

 

パワー不足・重さ・硬いシートなどの不満点

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一方で、CRF250Lにはいくつかの課題も存在します。

最も多く指摘されるのは、高速走行時に感じるパワー不足です。

単気筒250ccエンジンは街乗りや低速域での扱いやすさに優れていますが、高速道路での追い越しや長い登坂では非力に感じることがあります。

特に時速100kmを超えると振動が増し、エンジン回転数も高いため、長距離では疲労を感じやすいという声が多く聞かれます。

燃料タンク容量が7.8Lと小さいため、航続距離はおおよそ200〜220km程度。ツーリングでは給油回数が多くなり、特に長距離派には物足りなさを感じる要因です。

また、881mmというシート高は小柄なライダーには厳しく、信号待ちではつま先立ちになることもしばしば。

特に身長165cm以下のライダーからは「立ちごけの不安がある」との声も挙がっています。

加えて、座面が硬めで幅も狭いため、1〜2時間走行するとお尻が痛くなるという意見が多く、快適性を求める層には課題が残ります。

ABSが未搭載のグレードもあり、雨天時や滑りやすい路面ではブレーキ操作に注意が必要です。

これらの特徴が重なり、「信頼性は高いが快適性がもう一歩」「街乗り向けだがツーリングには不向き」と評価するユーザーもいます。

しかし、これらは設計上の目的(軽量オフロード指向)に由来しており、街乗り・通勤・林道メインのユーザーにとっては十分満足できる性能です。

カスタムやローダウンで改善する方法

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CRF250Lの弱点は、カスタムによって大きく改善可能です。

最も効果的なのがローダウンとシート交換。

ナップスやWebikeで販売されているローダウンリンクキットを使用すれば、リアサスペンションの取り付け位置を変更し、20〜40mmほど車高を下げられます【参考:Webike】。

足つきが大きく改善し、停車時の安定性が格段にアップするため、小柄なライダーにも安心感があります。

また、前後のバランスを崩さないように、フロントフォークの突き出し調整を同時に行うのが定番です。

さらに、座面の硬さが気になる人には、シートコンセプツ製の「コンフォートローシート」が人気。

純正よりも幅広く柔らかいクッションが特徴で、長距離走行時のお尻の痛みを大幅に軽減してくれます【参考:ナップスオンライン】。

「300kmツーリングでも疲れにくい」「座面が低くなって足つきも改善した」といったレビューも多く、ツーリング派には定番のアップグレードです。

そのほか、社外ハンドルやステップを導入してライディングポジションを微調整することで、操縦性と快適性をさらに向上できます。

グリップヒーターやスクリーンを装着すれば、通勤からツーリングまで幅広いシーンで快適。

こうしたカスタムを施すことで、CRF250Lは「足つきにくい・硬い・重い」といった印象を払拭し、自分の体格やスタイルに合わせた“理想の1台”へと進化します。

選び方と結論:自分に合うかどうかの判断基準を整理

用途別の適性と長距離ツーリングの注意点

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CRF250Lを選ぶ際は、まず自分がどのような使い方を想定しているかを明確にすることが大切です。

街乗りや通勤をメインに考える場合、軽量な車体とスムーズなクラッチ操作性が強みになります。

信号が多い都市部でも発進・停止を繰り返す際の負担が少なく、ハンドルの切れ角が広いため、狭い路地や駐車場での取り回しも容易です。燃費も良好で、リッター35〜40kmを記録する声も多く、経済性に優れています。

一方で、林道や未舗装路を走る人にはCRF250Lの本領が発揮されます。最低地上高245mmとロングストロークサスペンションによって、ちょっとした岩場や砂利道も難なく走破可能です。柔らかめのサスが路面の凹凸を吸収し、立ち乗りでも安定したコントロールが可能。初心者が初めて林道を走る際にも安心感があります。

ただし、長距離ツーリングでは注意点もあります。燃料タンク容量が7.8Lと少なく、航続距離が200km前後に限られるため、給油計画が必要です。

また、881mmという高いシート高は小柄なライダーには厳しく、長時間走行時には硬い座面が疲労につながる場合もあります。

もし高速道路を多用するなら、燃料タンクが12LのCRF250 Rallyのほうが航続距離と防風性の両面で有利でしょう。

 

チェックリスト(試乗すべきポイント/身長別の足つき確認など)

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CRF250Lを購入する前に、必ず確認しておきたいポイントを整理しましょう。

まず重要なのは足つき性です。標準モデルのシート高は881mmと高めで、身長170cm前後のライダーでも片足接地が基本になります。

試乗の際は、実際に跨って「両足のつま先がどの程度着くか」「停車時に不安がないか」を確認することが大切です。

身長165cm以下の人は、ローダウンリンクやローシートを装着して改善できるかをショップで相談しておきましょう。

次に確認すべきはシートの硬さと姿勢のフィーリングです。長時間走行すると純正シートではお尻が痛くなるという意見が多いため、可能であれば1時間程度の試乗をおすすめします。

その際、ハンドル位置やステップ位置が自分の体格に合っているかもチェックポイント。ポジションが合わないと、長距離で肩や腰に負担がかかるため、ハンドル交換やスペーサーの導入を視野に入れるのも良いでしょう。

さらに、航続距離と走行シーンの確認も重要です。日常使いで片道20〜30kmの通勤なら7.8Lタンクでも問題ありませんが、ロングツーリング派は航続距離の短さをどう補うかを考慮しましょう。

実際に燃費や航続をシミュレーションして、給油間隔が許容範囲かを確認しておくと安心です。

最後に中古車を検討する場合は、転倒歴・修復歴・オイル漏れの有無をチェック。

外装の傷やステップの曲がり、エンジン始動時の異音なども見逃さないようにしましょう。

これらを踏まえ、自分の体格・走行距離・使い方に合っているかを試乗で見極めれば、CRF250Lのポテンシャルを最大限に引き出せる1台を選ぶことができます。

本記事まとめ:CRF250Lは本当に人気がない?買って後悔しないためのリアルな評価

ホンダ CRF250L は「人気がない」との声もありますが、実際には街乗りから林道まで対応できるバランスの良さが再評価されている「万能型デュアルパーパス」です。

購入後に後悔しないためのリアルな評価と判断基準をまとめます。

リアルな評価と長所・短所

  • 懸念点(人気が低いと言われる理由)

    • 価格の上昇: 2025年モデルでは改良されましたが、実売価格の上昇(約65〜70万円)により「割高感」が指摘される。

    • 高い足つき性: シート高881mmは小柄なライダーには厳しく、停車時の不安が大きい。

    • 短い航続距離: 燃料タンク容量が7.8Lと小さく、ツーリングでの給油回数が多くなる。

    • 高速域での非力さ: 高速道路での追い越しや長距離走行では、単気筒エンジン特有のパワー不足と振動を感じやすい。

  • 選ばれる理由(CRF250Lの真の価値)

    • ホンダの信頼性: **「壊れにくい」「メンテナンスが容易」「維持費が安い」**というホンダ製エンジンの高い信頼性。

    • 優れた万能性: 軽量な車体と扱いやすいエンジン特性で、通勤・街乗り・林道走行を高いレベルで両立できる。

    • カスタムの多様性: ローダウンリンクやローシート(コンフォートシート)といったカスタムパーツが豊富で、体格や用途に合わせて弱点を改善可能

    • 現行の代替車種: 生産終了したセロー250の後継として、万能なオフロード車を求める層からの支持が厚い

結論:購入判断のためのチェックリスト

CRF250Lを選ぶべきかどうかの判断は、「何をしたいか」「カスタムの許容度」にかかっています。

  • 【最適層】平日の通勤・街乗り週末の林道ツーリングを1台でこなしたいライダー。特に信頼性・扱いやすさを重視する初心者から中級者。

  • 【要検討層】:高速道路での長距離ツーリングがメイン、または身長が165cm以下で足つきの改善に費用をかけたくないライダー。

  • 【試乗必須のチェックポイント】

    1. 足つき性: 実際に跨り、停車時の不安感がないかを必ず確認する。

    2. シートの硬さ: 可能であれば1時間程度試乗し、純正シートの座面の硬さが許容範囲か確認する。

    3. ポジション: ハンドル・ステップ位置が体格に合っているか確認し、必要ならカスタムを検討する。

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